失敗せずにメスティン炊飯をする為の準備とパターン別の炊飯方法を紹介します。

最近色んなところで見かける「メスティン炊飯」という言葉。
キャンプが好きな方以外でも気になったことがあるのではないでしょうか?

今回はそのメスティン炊飯の方法と色々なやり方での炊飯方法をご紹介いたします
ポイントを押さえたら簡単に炊飯できるようになります。

是非、美味しい炊き立てご飯をお試しください。

メスティン炊飯をする前の準備事項

メスティンは使う前にシーズニング

アルミ製のメスティンを使う時には、まずシーズニングをしましょう。
今はアルマイト加工されたメスティンなどシーズニングのいらないメスティンもあります。

シーズニングが必要かどうかの見極め方

アルマイト加工のされたメスティンは基本的にパッケージに記載されています。
塗装されていればアルマイト加工されているというわけではないのでご注意ください。

アルマイト加工の効果はシーズニングと基本的には変わりありませんが、シーズニングに比べて効果が落ちにくいというメリットがあります。

シーズニングが面倒くさいという方は多少割高にはなりますがアルマイト加工されたメスティンを買うのも一つの手です。

実はメスティンのシーズニングは必須ではないのですが、以下のようなメリットがあるので推奨しています。

  1. 焦げ付きにくくなり、洗いやすくなる
  2. 金属臭が軽減され食事に匂いがうつりにくくなる
  3. 金属の酸化を防止してメスティンが長持ちする

以上の理由によりシーズニングをすることでより楽に美味しいご飯を炊くことができます。

シーズニングのやり方

1.まずはメスティンを中性洗剤でしっかり洗いましょう

新品の金属製品には離型剤や機械油、粉状の金属がついてることが多いので注意が必要です。
どのような物でもアウトドアクッカーを購入した際は使用前に必ず洗いましょう。

2.大きなお鍋にお米のとぎ汁とメスティンを入れます

この際にメスティンのハンドルを取り外しておきましょう。
ゴムは加熱すると劣化してしまうので忘れずに取り外して下さい。

ハンドルを左右にひっぱると簡単に取り外すことができます。

3.火をつけて沸騰したら弱火にして10分~20分程度煮込みます

お米のとぎ汁がこの時に煮詰まっていくので、沸騰したら弱火にすることを忘れずに。
煮込んでいる間はメスティンがお米のとぎ汁に浸かっている必要があるので、少し多めにとぎ汁を用意しておくと安心です。

4.メスティンを取り出してやわらかいスポンジで水洗いをする

この時に決して洗剤を使わないようにしてください。
中性洗剤などを使うとせっかくしたコーティングが剥がれてしまいます。

金属たわしやスポンジの硬い面で洗うと洗剤を使わなくても剥がれてしまいますので注意しましょう。

これでメスティンのシーズニングは完了しました。
次はお米の準備です。

お米を研ぎ、浸水させる

メスティンで炊飯する際は必ず浸水させましょう。
浸水とは研いだお米を水に漬け込むことです。

炊く前に浸水させないと芯が残ったり硬い炊きあがりになりがちです。
浸水時間の目安は最低30分、冬など寒い時期は1時間以上浸水させた方が良いでしょう。

この一工夫で炊きあがりに差がでてきます。

水の量はお米1合(150g)に対して180cc〜200ccが適量です。
一般的なシェラカップには計量目もりがついていることが多いので計量に使いましょう。

手持ちのシェラカップに計量目もりがない時はどんな容器でも良いのでお米を入れてみてください。
実は洗う前のお米1合150gを水の計量カップにいれると大体180mlの量になります。

なので容器のお米の高さを覚えておいて同じ高さまで水を入れると大体ちょうどか少し多めの量になります。
無洗米の場合はそれより少し水の量を減らせば目安になります。

こびりつかせたくない場合はメスティン折を準備

メスティン折りとはクッキングシートを折り紙のように折り込んでメスティンの中に敷く手法です。
色々な折り方があるのですが、メスティン折りを使うとメスティンの焦げ付きなどを防止することができます。

最近はDAISO(ダイソー)などで最初から折り込まれたメスティン折りと炊飯袋なども売っています。
簡単に作れる上、簡単に購入できるので洗う手間を減らしたい方は是非試してみてください。

固形燃料を使ったメスティン炊飯のやり方

固形燃料を使うメリット

お米が炊きあがるまでずっとそれにかかりっきりになるのは大変です。
固形燃料を使うと燃え尽きるまで放置するだけで半自動的に炊飯ができるので見守るだけで炊飯ができます。

火にかかりきりにならなくても炊飯ができるので同時にガスバーナーで料理をすることもできます。
何よりも火加減の調節がないので固形燃料の量にさえ気を付ければ失敗も少ないです。

固形燃料を使うデメリット

専用にポケットストーブなどを持ち込む必要があるので荷物が増えます。
荷物を少しでも減らしたい時などは不向きと言えます。

固形燃料は一度火をつけるとやりなおしがむずかしいのでトラブルに対処しにくいです。
寒い時は25g程度の固形燃料を使うなど、温度に対する備えも必要になります。

必要な道具・材料

  1. メスティン
  2. ポケットストーブ(固形燃料を燃焼させる道具)
  3. 風防(ストーブを風から防ぐ道具)
  4. 重し(燃えない物なら何でも可)
  5. タオル
  6. 皮手袋
  7. 固形燃料(20g~25g)
  8. お米1合
  9. 水180~200cc(好みによります)

炊飯の手順

  1. メスティンにお米1合と水を入れて30分から1時間浸水させます。
  2. ポケットストーブを風防でしっかり囲んで固形燃料を設置してメスティンと重しを乗せます。
  3. 点火して火が消えるまで放置、火が消えたらひっくり返してタオルで包み15分程度さらに放置します。
  4. 炊きあがり、炊きムラを防ぐために軽くお米を混ぜて完成です。

固形燃料を使う際に気を付けたいこと

ポケットストーブはかなり熱くなるのでプラスティックのテーブルだと溶かしてしまったり、木のテーブルだと焦がしてしまうことがあります。
なので金属製のテーブルを使うなど熱への対策はしっかりしましょう。

風が強い時はしっかりと風対策をしないと固形燃料の火が上手く伝わらず芯が残ることがあるので注意しましょう。
風への対策として風防でポケットストーブをしっかりと囲む必要があります。

現在風防とポケットストーブはDAISO(ダイソー)などの100円均一ショップでも取り扱っているので購入を推奨します。
固形燃料の熱で風防が熱くなっている可能性があるので火をつけたあと触る時は皮手袋をつけましょう。

ガスバーナーを使ったメスティン炊飯のやり方

ガスバーナーを使うメリット

お湯を沸かす時に使うガスバーナーで炊飯ができるので荷物を減らせます。
多少の温度変化に関係なく炊飯することができます。
固形燃料に比べて比較的短時間で炊飯をすることができます。

ガスバーナーを使うデメリット

ガスストーブを使用するので目を離せないためかかりきりになります。
固形燃料に比べて火力が高いので焦げついてしまう可能性があります。
火が自動的に消えないので、しっかりと時間管理をして炊飯する必要があります。

必要な道具・材料

  • メスティン
  • ガスシングルストーブ(カセットコンロでも可)
  • バーナーパット(無くても良いですがあると炊きムラができにくい)
  • 重し(燃えない物なら何でも可)
  • 風防(風の強い時)
  • 皮手袋
  • タオル
  • お米1合
  • 水180~200cc(好みによります)

炊飯の手順

  1. メスティンにお米1合と水を入れて30分から1時間浸水させます。
  2. メスティンとバーナーパットをガスバーナーに乗せて強火で加熱します。
  3. 沸騰したら重しを乗せてとろ火にして10分〜13分程度加熱して火を止める。
  4. ひっくり返してタオルに包んで15分蒸らし、炊きムラを防ぐために軽くお米を混ぜて完成です。

ガスバーナーを使う時に気を付けたいこと

火力が強いので火力調節を間違うと焦げついてしまいがちなので気をつけてください。
かならず沸騰後はとろ火にする、そして香ばしいにおいがしたら火を止めましょう。

ガス火をつかった炊飯は音とにおいが判断材料になります。
メスティンから水が沸騰する音が聞こえなくなったら香ばしいにおいがする前兆です。
少しでも香ばしいにおいがしたらすぐに火をとめて蒸らしに入りましょう。

風防を使う際はガス缶が熱されないように置き場所に気を付けてください。
風防はバーナーに密着させないように置き、火の熱がガス缶に移らないようにしましょう。

メスティン炊飯をする際の疑問点を解消!

Q.お米の浸水をしなくてもご飯は炊ける?

美味しく炊くためには浸水は必須です。
芯を残さず炊き上がった美味しいご飯を食べたいのならしっかりと浸水させましょう。

Q.お米は家から浸水させていって問題ない?

炊きだす時間によりますが、暑い時期は避けた方が賢明です。
水は水だけだと腐敗しにくいのですが、食材と合わさると雑菌が繁殖して危険です。

逆に冬場などは炊きだすのが5時間後程度なら浸水させても問題ないでしょう。
ですがその場合も直射日光と熱を避けて持ち歩いて下さい。

Q.メスティン炊飯は焚き火でもできますか?

メスティンは構造的に持ち手が樹脂製のカバーに覆われています。
焚火だと持ち手が燃焼してしまう恐れがあるのでおすすめできません。

焚火は火力調整が難しく、火との距離、薪の量などを細かく調整する必要があります。
焚火で炊飯する際は飯盒を使った方が失敗なく炊飯できます。

Q.お米が焦げ付いてしまったらどうしたらいいですか?

水をいれて火にかけ沸騰させると焦げは比較的楽に取れるようになります。

皮手袋をつけて蓋をして軽く振って数十分置いて置くと簡単に焦げは落とせます。
そのあとは普通に洗えば大丈夫です。

ご飯を食べたあとのそのひと手間で後片付けは一段と楽になります。

まとめ

メスティンを使った炊飯方法をいくつかご紹介しました。
以上のポイントを押さえれば失敗なく簡単に美味しく炊飯できます。

固形燃料を使った方法もガスバーナーを使った方法もそれぞれに特徴があります。
それぞれの特徴を理解してアウトドアライフにお役立て下さい。

自分で炊いた美味しいご飯が食べたくなっていただけたなら幸いです。
是非、今度のキャンプで美味しいご飯をご賞味下さい。

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