【購入時の選び方も解説】バレルサウナの魅力と効果的な使い方

2020年にユネスコ無形文化遺産へ登録されたサウナは、日本国内でも幅広い層に親しまれています。
「サ活」や「ととのう」などの言葉も流行しており、自宅や別荘にサウナルームを設置した愛好家も少なくありません。

個人宅または別荘にサウナルームを設置したいとき、おすすめのスタイルがバレルサウナです。

バレルサウナの丸みを帯びた形状には、下記のようなメリットがあります。

  • 形状変形しにくい
  • サウナルーム内が急速に温まる
  • ロウリュ時の熱や蒸気が循環しやすい
  • 温度を均一に保ちやすい

価格帯や商品詳細を知りたい方は、おすすめの販売サイトでチェックしてみてください。

ここではバレルサウナの特徴や魅力、効果的に楽しむためのポイントを紹介します。

バレルサウナとは何か?

自然の景色に溶け込みやすいバレルサウナは、外観のみならず、機能にも多くの特徴があります。

バレルサウナの歴史と由来

バレルサウナとは、屋外設置を想定して作られた巨大な樽型のサウナルームです。木材を丸く組み立てて樽のような形状にすることから、バレル(樽)サウナと呼ばれています。

サウナ発祥の地フィンランドでは古くから親しまれており、日本においても多くの愛好家から注目されています。

フィンランドにおけるサウナは、ただ体を温める場としてのみならず、さまざまな用途で活用されてきました。
たとえば出産や病気の治療の場として、肉を蒸す調理器具として、農作物の加工場としてなどです。

バレルサウナの特徴と種類

バレルサウナの最大の特徴である樽型の形状は、通常の樽よりも高い強度があるのが特徴です。ツガやパインなどサウナに適した木材を使用しており、天然木ならではの優しい香りも楽しめます。

バレルサウナの丸みを帯びた形状は、下記のメリットがあります。

  • 形状変形しにくい
  • サウナルーム内が急速に温まる
  • ロウリュ時の熱や蒸気が循環しやすい
  • 温度を均一に保ちやすい

サウナ職人が手がけるバレルサウナは、形状と精密な組み上げによって高耐久です。全体的に丸みを帯びた形状は熱や蒸気が循環しやすく、準備時はもちろんロウリュ時も短時間で効率よく温められます。

日本でバレるサウナを輸入しているSa!una(サ・ウーナ)では、バレルサウナのメリットをそのままに、下記の2タイプを展開しております。

BASE BARREL


ベースモデルのバレルタイプです。ぴったり2名用からぴったり10名用まで展開しており、さらにカスタマイズ対応も可能です。

モデルNo直径×全長人数価格重量座面サイズ適正ストーブ
TSOBS-
1812-PI
1.8m×1.2mぴったり2名298,000円360kg0.9×2列3kw
TSOBS-
1815-PI
1.8m×1.5mゆったり2名378,000円420kg1.2×2列3kw
TSOBS-
1818-PI
1.8m×1.8mぴったり4名488,000円480kg1.5×2列5kw
TSOBS-
1821-PI
1.8m×2.1m少しゆったり4名538,000円520kg1.8×2列5kw
TSOBS-
1824-PI
1.8m×2.4mゆったり4名~ぴったり6名578,000円530kg2.1×2列7kw
TSOBS-
2118-PI
2.1m×1.8m広めぴったり4名568,000円530kg1.5×2列5kw
TSOBS-
2121-PI
2.1m×2.1m広め少しゆったり4名618,000円580kg1.8×2列5kw
TSOBS-
2124-PI
2.1m×2.4m広めゆったり4名~ぴったり6名678,000円640kg2.1×2列7kw
TSOBS-
2128-PI
2.1m×2.8mゆったり6名738,000円700kg2.5×2列7kw
TSOBS-
2132-PI
2.1m×3.2mぴったり8名798,000円760kg2.9×2列10kw
TSOBS-
2136-PI
2.1m×3.6mゆったり8名848,000円820kg3.3×2列10kw
TSOBS-
2440-PI
2.1m×4.0mぴったり10名898,000円890kg3.7×2列10kw

※カスタムモデルは要お見積もり

向かい合う形で座面が2列設置されているため、気心の知れた友人や家族とのコミュニケーションの場に最適です。
オプションで窓も設置でき、より開放感のあるサウナタイムを楽しめます。

SQUARE BARREL


バレルタイプのメリットを得つつ、省スペースに楽しみたい方へおすすめのモデルです。日本向け特注モデルで、4~5名利用を想定しています。

モデルNo直径×全長人数価格重量座面サイズ適正ストーブ
TSOSS-
1818-PI
1.8m×1.8m×2.2mゆったり4名698,000円500kg1.5×2段5kw
TSOSS-
2121-PI
2.1m×2.1m×2.2mゆったり5名748,000円580kg1.9×2段7kw
TSOSS-
2421-PI
2.4m×2.1m×2.2m7名788,000円640kg2.1×2段7kw
TSOSS-
2821-PI
2.8m×2.1m×2.2m8名828,000円720kg2.5×2段7kw

※カスタムモデルは要お見積もり

入口に向いた形で、座面が2段設置されています。入口のある面に大きめの窓も取り付けられているため、省スペースでありつつも開放的なサウナルームです。

バレルサウナの効果

バレルサウナを選ぶメリットとして、健康効果、リラックス効果、美容効果の3つが期待できることがあげられます。

健康効果の科学的根拠

サウナに期待できる健康効果は、複数あります。主なものは、下記のとおりです。

  • 血流の亢進で酸素を取り込みやすくなる
  • 血流の亢進で肩こり・腰痛の改善
  • 温度刺激によるストレスの解消
  • HSP(ヒートショックプロテイン)の増加

サウナで体が温まると、血流が良くなります。酸素の摂取量が増加したり老廃物の排出を促したりと、肩こり・腰痛などの改善も期待できます。

またHSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれるタンパク質が増え、疲労や紫外線などさまざまな要因で損傷した細胞の修復を促します。

体を温めた後の冷水浴(水風呂や川に入る)も、サウナにさまざまな健康効果が期待できる理由のひとつです。
サウナで拡張された血管が冷水浴によって急激に収縮されると、反動で以前より広がります。体がぽかぽかと温まり、自律神経の訓練にも役立ちます。(出典:公益社団法人 日本サウナスパ協会「サウナならではの身体効果」)

バレルサウナがもたらす心身のリラックス効果

バレルサウナの丸みを帯びた形状や木製の本体は、視覚的にも自然界になじみやすいのが魅力です。さまざまなロケーションに合うため、別荘地への設置もおすすめです。

木のぬくもりを感じられる室内は、サウナの熱とともに心身を癒してくれます。

木材がもたらすリラックス効果は研究が進んでおり、建築業界をはじめ多くの場で重視されています。
たとえば天然無垢の木材に触れたときの人の脳を測定すると、リラックス状態を表す副交感神経の活動が上昇しました。

無塗装の木材をトップに、ガラスやオイル、ウレタンなどの加工をほどこした場合にもリラックス効果が確認されました。(出典:東京木材問屋協同組合「木と人の科学」第 4回 「木に手で触ると」

バレルサウナは木材に囲まれるうえ、素肌で床や座面に触れるため、触感からも視界からもリラックス効果が期待できます。

バレルサウナがもたらす美容効果

バレルサウナは、美容に関心の高い方にも嬉しい効果をもたらします。

たとえば下記のメリットは、男女問わず幅広い層にとって魅力的なのではないでしょうか。

毛穴の汚れや皮脂が汗で流れる

サウナに入ると、体が温まって多くの汗をかきます。汗をかくことで毛穴に詰まった汚れや皮脂が洗い流されます。

毛穴の汚れや皮脂は一般的なシャワーでは流しきれない場合が多く、たまりすぎると体臭や加齢臭の原因となります。

サウナでしっかりと毛穴の汚れや皮脂を洗い流すと、体臭予防になり、清潔感を保てます。

血行が良くなり肌のトーンアップにつながる

血行が良くなり、前述したHSP(ヒートショックプロテイン)が増えれば、肌の代謝もアップします。トーンアップすると、肌レベルで顔の印象がパッと明るくなります。

血行促進で肌に栄養が行き渡りやすくなるため、食事に気を付けて体内からきれいを目指している方にもおすすめです。

甲状腺ホルモンの増加でエネルギー消費の効率アップ

サウナで体が温まると、甲状腺ホルモンの分泌量が増加します。甲状腺ホルモンのはたらきは、全身の代謝や、交感神経を活性化することです。

エネルギーを消費しやすくなるため、運動やファスティングでダイエット中の方にもサウナは向いています。

ただし、胃腸の消化吸収も活性化している点に注意しましょう。痩せやすい体作りを考えている方は、サウナ後に食べすぎたり飲みすぎたりしないことが大切です。

塩分の排出でむくみ対策ができる

汗をかくと、体内の水分や電解質とともに塩分も排出されます。

塩分は人間にとって必要なミネラルであると同時に、摂取しすぎるとむくみ、高血圧、胃や食道のがんなど健康面のトラブルにつながるおそれがある成分です。(出典:厚生労働省「e-ヘルスネット ナトリウム」)

厚生労働省のアナウンスでは、1日あたり男性で7.5g未満、女性で6.5g未満、高血圧予防には6.0g未満の摂取に抑えることが望ましいとされています。

サウナで汗をかけば、余分に摂取した水分や塩分を積極的に排出でき、むくみ対策ができます。

バレルサウナの使い方

バレルサウナの魅力は、自然の中で本場フィンランドさながらのサウナ体験ができることです。魅力や効果を最大限引き出すためには、正しい方法で使うことが大切です。

バレルサウナの正しい使い方について、ここでは準備や注意点、おすすめのストレッチとともに解説します。

バレルサウナの準備と注意点

バレルサウナを利用するためには、まず準備が必要です。準備の手順を大まかにまとめると、下記のとおりです。

1.バレルサウナを設置する目的を明確化する

なぜバレルサウナを設置するのか、まずは目的を明確化します。たとえば個人で楽しむ場合と、家族や友人と楽しむ場合では、適切なバレルサウナの大きさが異なります。

バレルサウナ選びをスムーズに行うためにも、まずは目的を明確にすることが大切です。ほかにも使いたい場所や、冷水浴はどうするのか(水風呂を設置するのか)なども決めます。

2.必要な手続きを済ませる

次は、申請の要不要を確認します。

申請が必要なのは、床面積が200㎡を超えるバレルサウナを組むときや、事業用に使用するときなどです。
建築確認申請や営業許可など、用途に沿った申請を行います。個人使用が目的であっても、申請が必要となる場合がある点に注意してください。

自治体によって、こまかな条件が異なります。広めのサイズを設置する場合など、不安があるときは、事前に相談しておくことも大切です。

3.目的に合ったバレルサウナを購入する

最初に明確化した目的に合わせて、最適なサイズやスタイルのバレルサウナを購入します。

設置場所によっては、サウナ用水風呂などの設備も必要です。(バレルサウナの選び方については後述しています)

4.バレルサウナを設置する

納品されたバレルサウナを、希望の場所へ設置します。

DIYを趣味とする方の中には、自力で組み立てる方もいます。しかしストーブの設置など専門的な知識が技術も必要となるため、安全性を重視するなら業者への依頼がおすすめです。

5.バレルサウナを温める

使用前に、しっかりとバレルサウナ内を温めます。熱が効率的に循環するバレルサウナは、通常30分程度で温まります。(面積や形状、外気温によって多少異なります)

冬場の場合は1時間程度かかることもあるため、早めの準備が必要です。

6.バレルサウナを楽しむ

サウナルームがしっかりと温まったら、バレルサウナを楽しみます。

バレルサウナを設置するときは、設置場所の広さや耐久性も考慮する必要があります。

1平米あたり200kgの荷重がかかるため、デッキ上などに設置する場合は事前確認をおすすめします。また、地域によっては積雪対策も必要です。

バレルサウナの効果的な使い方と時間の設定

サウナを効果的に使う最大のポイントは、リラックスした状態で入ることです。
無理に決まった回数を繰り返すのではなく、その日の体調や気分に合わせて楽しむことを優先してください。

一般的には、サウナの最適な入浴時間は1回8~12分程度です。初心者の方や、体調に不安がある方は、様子をみて時間を調整しましょう。(出典:公益社団法人 日本サウナスパ協会「サウナの上手な入り方ルール」

バレルサウナで温まった後は冷水浴をしたり、シャワーを浴びたりして健康刺激を加えるのがコツです。

冷水浴が苦手な方には、足に水をかける方法もあります。ダイエット中の方など代謝アップを目的とする場合は、サウナと冷水浴を3~4回繰り返します。

バレルサウナを楽しんだ後はしっかりと水分補給して、30分程度体を休めることも大切です。

バレルサウナを使ったストレッチやエクササイズ

整骨院などでは、温熱療法といって体を温めてからストレッチを行うことがあります。体を温めて血行が良くなると、筋肉が柔らかくなり、施術の効果が高まるためです。

サウナで体を温めた場合も、温熱療法と同じように筋肉の柔軟性が高まると考えられています。

米国で遠赤外線サウナを利用して行われた実験では、サウナルーム内でストレッチをした後の筋肉は柔軟性が205%高まっていました。(出典:Women’s Health「サウナストレッチで柔軟性が205%アップする?!」

デスクワークや運転などで体の筋肉が凝り固まっている方は、バレルサウナを楽しみながら簡単なストレッチを試してはいかがでしょうか。

サウナルーム内で手軽にできるストレッチは、たとえば下記の2種類があげられます。

上半身のストレッチ

両腕を後ろにまわして、左の腕を右手で掴みます。左腕を掴んだまま右へ引っ張りながら上半身をひねります。上半身は、腕が引っ張られるままに任せて、左側にひねりましょう。

次は腕を左右組み替えて、右腕を左手で掴み、左側へ引っ張りながら上半身もひねります。

左右でそれぞれ10回ずつを目安に、体調に合わせて回数を調整してください。指先はひろげて、中指と薬指のみ曲げたポーズにすると、よりストレッチ効果が高まります。

肩のストレッチ

両腕を肩の高さまで上げて、左右の手首が重なるように交差します。腕を前に突き出したまま、肩だけを前に回します。

5回程度まわしたら、同じように肩だけを後ろに5回程度まわしましょう。

肩甲骨を動かすイメージで、深呼吸しながら行うのがポイントです。

バレルサウナの選び方とメンテナンス方法

バレルサウナは、複数の種類があります。

自分に合ったバレルサウナはどれか悩んでいる方へ、ここからは選び方のポイントやメンテナンス方法を紹介します。

バレルサウナの選び方と注意点

バレルサウナを選ぶときのポイントは、用途に合ったサイズと、木材ごとの違いを理解することです。

たとえば別荘地など広い庭で設置して楽しみたいなら、ベースタイプがおすすめです。

設置できるスペースに制限がある場合や、床面積による各種申請を避けたい方は、省スペースなスクエアタイプを検討してはいかがでしょうか。

理想を追求するなら、窓や屋根、休憩用スペースの設置など、カスタマイズも視野に入れましょう。

「ご近所の目が気になるが、開放感がほしい」と考える方は、天井部分に窓をつける(天窓)カスタマイズや、スモーク窓の選択肢があります。

木材による違いとは

バレルサウナは、木材を選べる点も魅力のひとつです。Sa!una(サ・ウーナ)では、下記の木材からお選びいただけます。

  • パイン:熱の変化に対応しやすく、カビの繁殖を防ぐ
  • ツガ:木目が均一で美しい外観に仕上がる
  • レッドシダー(人気No1):赤みを帯びた美しい木目と、安定した品質が魅力
  • 最高級ヒノキ科:香りが良く水やシロアリ、腐朽菌などに強い

柔らかく肌触りが良いパインは、安価にバレルサウナを作りたい方に向いています。バレルサウナの素材として定番なのは、ツガやレッドシダーです。レッドシダーは赤みを帯びた木目が重厚感を演出してくれるため、弊社でも高い人気を得ています。

高級感や木材ならではの香りを楽しみたい方は、最高級ヒノキ科も検討候補に加えてはいかがでしょうか。

木材を中心にバレルサウナを選ぶときの注意点は、価格が大きく変わることです。
耐久性が高く希少性の高い木材を使用したタイプは、オプション料金が加わります。

バレルサウナのメンテナンス方法

バレルサウナは、適切なメンテナンスを行えば、使用する環境によりますが15年前後の耐久性が期待できます。

メンテナンスは、定期的な水拭きと換気のみです。必要に応じてストーブの石を補充したり、高圧洗浄機で汚れを落としたりします。

水拭きや高圧洗浄機での清掃をするときは、ストーブの電気系統に水がかかりすぎないように注意してください。

サーモウッド加工は必要? 不要?

屋外設置を想定したバレルサウナは、高い耐久性を維持できるように製造されています。しかし、木材を使用している以上、環境による影響は避けられません。

少しでも屋外設置のバレルサウナを長持ちさせたい方は、サーモウッド加工を検討しましょう。

サーモウッド加工とは、高熱感想特許技術をもとにフィンランドで生み出された、木材をサウナ用に最適化する手法のことです。

サーモウッド加工をほどこした木材の耐久性は、土中埋設試験によって証明されています。ノンケミカルなうえ断熱効果や耐久性、防虫性もアップするため、屋外設置のバレルサウナに最適です。

まとめ

バレルサウナは、その名のとおり巨大な樽を寝かせたような形状が特徴の、屋外用サウナルームです。

熱や蒸気が隅々まで効率的に巡る形状なうえ、木材によるナチュラルな色合いは景色とも調和しやすいメリットがあります。

Sa!una(サ・ウーナ)は、従来のベースモデルに加えて省スペースなスクエアタイプも取り揃えております。

人数や用途に合わせてカスタマイズ可能なため、「自分にぴったりのサウナルーム」をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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