キャンプ用に山林を購入、所有するメリットとリスクを紹介

最近は芸能界でも山林の購入をする方が増えています。
お笑い芸人のヒロシさんやバイきんぐの西村さん、あばれる君といった方が有名ですが、NEWSの小山慶一郎さんと加藤シゲアキさんが深夜番組で山林の購入を検討されるなど、山林の購入はずいぶんと一般的な行為になっています。

「有名人が購入しているだけで、私には無理…」と思うかも知れませんが、山林は意外とお安く、尚且つ簡単に購入することができます! 実際たくさんの一般の方々も山林を購入しています。

購入してしまえば自分が好きに整備することができますから、夢が広がりますよね。ただ、もちろん山林を購入することによるデメリットもあります。

今回はこの記事を通して、

  • キャンプ用に山林を所有するメリット
  • 山林を所有することによるリスク

の2点を確認していきます。

キャンプ用に山林を所有するメリット

キャンプ用に山林を所有するメリットはいくつかありますが、今回はその中でも以下の3つに焦点を当てていきます。

  • いつでも好きな時にキャンプをできる
  • 薪などの燃料を確保しやすい
  • 自分の好きなように整備ができる

どれもキャンパーの方々には魅力的だと思います!

いつでも好きな時にキャンプをできる

休みの度に山へ行ってキャンプをする、仕事でストレスが溜まったときに星を眺めに行く…。自分のキャンプ場があれば、好きなタイミングでそこに行くことができます。

これはキャンパーにとって最大のメリットなのではないでしょうか。新しく買ったキャンプ道具をすぐに試すこともできますし、何より自分だけの時間を過ごすことができます。
山の近くに整備された道路が通っていることも少なくないので、自宅からそう遠くない山林を購入すれば「いつでも好きな時に」ということも現実味があります。

薪などの燃料を確保しやすい

山林を購入すればそこに生えている木々も自分のものになります。

広い土地であれば生えている木を伐採して収入に繋げることも考えられますが、個人でキャンプ用にそこまで大きくない土地を購入した場合はそういった収入は望みにくいでしょう。
ただ、キャンプをする際に必要な薪は好きなだけ手に入れることができます。

薪に向いているのはコナラやクヌギなどの広葉樹、一方スギやマツといった針葉樹は、火種には良いものの薪には適しません。山林を購入する際はどのような木々が生えているかということをしっかり確認した上で行うようにしてください。
土地の持ち主が生えている木の種類を把握していない時も度々ありますので、本などを持っていくか、最近は写真を撮れば植物の種類を判断してくれるアプリもありますので、きちんと準備をして見学に行くことをお勧めします。

また薪は乾燥していないと十分に燃えませんので、次の項目でも記述しているように、雨がかからないような薪小屋の作製も視野に入れてみると良いでしょう。

自分の好きなように整備ができる

生えている木々を伐って平坦な部分を作る、ハンモックがつれるようにする、キノコが栽培できるようなエリアを作る、薪小屋など好きな建築物を建てる、など。
建築物は法律との兼ね合いがあるため購入前に確認必須ですが、自分の好きなように整備ができる土地って憧れますよね。

どうしても電気が欲しければ発電機を持っていくこともできますし、近くに川がなくて不便なら井戸を掘ることだってできちゃいます。

もっと言えば、自分の土地であれば自分の好きなように道を作ることさえできます。もちろん時間も手間もかかりますが、例えば「Google Earth」の衛星写真が更新された際には、自分の作った道や拓けた土地を俯瞰して見ることができます。なんとも言えない感覚になりますよ。

山林を所有するリスクを紹介

山林を所有するということは、当然そのメリットだけでなくリスクも抱えることになります。主に以下の3点です。

  • 短期の売却が難しく、相続時に問題になりがち
  • 倒木や土砂崩れの際に責任を問われる
  • 廃棄物やごみの不法投棄の問題が起きやすい

では、詳しく見ていきましょう。

短期の売却が難しく、相続時に問題になりがち

記事の冒頭で「山林はお安く購入できる」と述べましたが、それは端的に言ってしまうと「購入を希望する人が少ないから」というのが理由です。

好きな建造物を建てることができるといっても基礎工事が不要な簡易な建物に限られますし、そもそも法律で保護されていると建物を建てることができません。
また、山に傾斜がある場合、地質が悪い場合などは更に有効活用が難しくなってしまいます。となると、売れないまま山林を保有しておかなければならないケースが増え、いくつかの問題が発生します。

まず思いつくのは相続時の問題です。
相続税が発生しますし、相続した場合は登記の変更や市町村への届出などをしなければなりません。
面倒だと思えば相続放棄という手段を親族にとってもらうことも可能ですが、これも期限が設定されていたり手続きが複雑であったりと一筋縄ではいきません。

山林を購入する際はそのあたりについても考えておく必要があります。

倒木や土砂崩れの際に責任を問われる

自分の土地に生えている木々は自分のものになります。
そのため薪として活用したり、好きに伐ったりというメリットがあるわけですが、災害時にはリスクをはらんでいます。

例えば隣接している家屋を壊してしまったり、隣接している道路をふさいでしまったりした場合です。
災害時は責任を問われないこともありますが、手入れが行き届いていなかった場合、危険な木を放置していた場合などは責任が発生することがあります。

危険な木は「支障木」「危険木」などと呼ばれ、通常の伐採とは異なる「特殊伐採」という手法を取る必要があります。
ワイヤーで引っ張りながら木を切り倒したり、木の根元を切るのではなく木の上の方から切っていったりする方法がありますが、いずれの方法も通常の伐採よりも高い費用がかかります。

災害時の責任を問われないためには「特殊伐採」も含めた山林の管理が必要なため、手入れができない状況では購入をお勧めできません。

廃棄物やごみの不法投棄の問題が起きやすい

年間20万人もの登山者がいる富士山。富士山は平成25年に世界文化遺産へ登録されました。覚えている方も多いのではないかと思います。
しかし、最初は世界文化遺産ではなく、世界遺産として登録を目指していたことをご存じでしょうか。

世界遺産に登録されなかった理由は、ごみの不法投棄や登山者のし尿が非常に多かったせいなのです。

普通の山林は年間20万人も登山者がいるわけではないですが、山道が整備されていると人目のつかないところに行きやすくなるため不法投棄が増加します。
不法投棄だけでも厄介な問題ですが、ごみによっては燃焼しやすいものもありますし、長時間をかけて地中に化学物質がしみこんでいく可能性もあります。

そうなると山の自然環境の変化にもつながりかねません。自分の山だけで被害が済めばまだ良いですが、近隣の山にダメージを与えるようなことになっても大変ですよね。山林を所有するということは、こういったごみの問題を抱えることになることもあるのです。

いきなり買うよりもまずはレンタルでお試しがおすすめ

ここまで、山林を所有することのメリットとリスクを紹介してきました。もう一度整理しておくと以下のようになります。

【メリット】

  • いつでも好きな時にキャンプをできる
  • 薪などの燃料を確保しやすい
  • 自分の好きなように整備ができる

【リスク】

  • 短期の売却が難しく、相続時に問題になりがち
  • 倒木や土砂崩れの際に責任を問われる
  • 廃棄物やごみの不法投棄の問題が起きやすい

メリットだけを見れば、山林の購入・保有は大変夢のある話ではあります。
しかし、現実的にリスクを知ってみるとなかなか手が出ないという方もいるのではないでしょうか。

そういった方におすすめなのが弊社サービス「YAMAKAS」です。

YAMAKASの特徴は、キャンプ場の紹介だけでなく「山林の貸出」も行っている点です。
しかも、2か月から契約できるというお手軽さも魅力です。

例えば夏のキャンプシーズンだけレンタルしてみる、というような使い方も可能でしょう。あるいはもう少し期間を延ばして山菜シーズンから山をレンタルする、紅葉のシーズンまでレンタルをする、というようなこともできます。

よくわからないまま勢いで山林を購入するより、賢く山林をレンタルして楽しんでみませんか?

タイトルとURLをコピーしました